バックナンバー:2007年12月
【現代文明論ゼミ】ある日のゼミ風景
12月13日(木)雨
この頃はめっきり寒くなってきてみんなが風邪を引き始める。自分も気をつけないと。そんなことを考えながら研究室へ急いで向かう。遅刻ぎりぎりだ。皆もういるかな?

あぁ!みんなそろってる!相変わらず部屋には本が所狭しと置いてあって、実に研究室という感じだ。今日は先輩の製作途中の卒業論文をみんなで読む日だった。先輩に尋ねてみた。
先輩の卒論テーマは何なのですか?
先輩「ぼくはねぇ、社会的共通資本について書こうと思うんだ。僕らのゼミの現代文明論というジャンルはわかるね?」
えっと・・
先輩「現代文明論というのは<現代の文明を考える>ということさ!」
いや、そのままじゃ・・
先輩「現代の文明を考えることは大事なことだよ!現代文明がこれからどうなるのか、その中で人はどんな風に生きることになるのか、それを改善するにはどうしたらいいか、そんなことを考えるのさ。そして、現代文明で大きな見直しを迫られている問題の一つが環境問題だ。大気とか、森林とか人類の共通の財産をどう使っていくか、そのルールについて考えてみるっていうのが僕のテーマさ。」

おー!壮大なテーマ!先輩かっこいい!
そうしてみんなで先輩の論文を読む。
教授「ところで、この部分についてみんなどう思う?これで本当にいいのかな。」
きた!教授の質問に対し、自分の意見を出して、相手の意見を聞く。このような話し合いのスタイルが僕らのゼミの常だ。意見の交換はいつも活発で、頭をフル回転させて考える。

毎回がディスカッションのようで、終わるころには心地よい疲れを感じる。
は~~今日も1日が終わった。さて、うちのゼミは取り上げてほしい本を持っていけば授業で取り上げてくれるから、図書館にでも行って卒業論文のネタになりそうな本でも探そうかな。
(3年 K.H.)
【地域・都市計画論ゼミ】岡崎コミュニティ・デザイン・リーグ2007 最高の評価をいただきました!
昨日、12月16日(日)、市民や学生のグループが岡崎市のまちづくりに関する提案をぶつけ合う、岡崎コミュニティ・デザイン・リーグ(岡崎CDL)が開かれ、9つの提案が発表されたなかで、我々のゼミの二つの提案が色々な意味で最高の評価をいただきました。その速報ということで、ヘトヘト、フラフラの学生たちに代わって、指導教員のわたしが書かせていただきます。
(審査風景1)
地域・都市計画論ゼミでは、この1年間、2つのグループがそれぞれのテーマを掲げて都市デザインに取り組んできました。ひとつは中心市街地を貫いて流れる伊賀川をフィールドに、町の多様な文脈(コンテクスト)を結びつけていくプロジェクト。ひとつは、戦争で焼けずに下町的な雰囲気を濃厚に残している能見町界隈のエリアから、町の人たちが自ら場所をつくり出していく力を読み取り、まちづくりの手がかりを見つけようとするプロジェクト。
(審査風景2)
そして、伊賀川のプロジェクト「Slow Passage」が見事グランプリを獲得しました! 小さな提案が連なり、結び合って、多様な町の文脈を映し出しつつ、ひとつの連続的な場をつくりあげてゆくという仕掛けが審査員の皆さんの評価を集めたのだと思います。(↓)
(伊賀川グループ)
一方、能見町のプロジェクト「まちの処方箋」は、賞には漏れたものの、岡崎で現在進行形のまちづくりを支えておられるプロの方達から大絶賛と言ってよい評価をいただきました。まちづくりで本当に大事な思想を具体的なかたちによくまとめあげたと思います。(↓)
(能見町グループ)
指導教員の私が何より感激したのは、学生たちが、本当にしつこく、粘り強く、町と格闘してくれたことです。
二つのグループに共通していたテーマ、いやむしろ思想というべきかもしれませんが、それは、外科手術的な「都市計画」によって町を大きく改造してしまうのではなく、むしろすでにある町を肯定すること、徹底的に町を織りなす文脈を読み解いて、そこからささやかな手がかりを引き出し、ささやかな何かを付け加えていくというアプローチにこだわること、でした。
都市計画というと、どうしても制度的なコントロールとか、あるいは再開発事業といったイメージが浮かびがちですが、まちづくりの出発点は「過去の堆積としての現在」を肯定することであるに違いないと思います。実は、問題点を指摘し、課題を提示することよりも、すでにあるものを肯定することの方がはるかに難しいのです。その取り組みはきわめて地道で、地味で、そのくせエネルギーと時間がかかり、しかも人にアピールすることが難しい。そういう意味で、とても挑戦的なアプローチを選んだと言えます。その過酷さに、学生たちが本当によく堪えてくれたと思います。
(作業風景)
(建築家・横山先生のご自宅にて、他の参加者のみなさんと二次会。その後は会場を変え、ゼミのメンバーで三次会)
というわけで、昨夜はいただいた賞金を一夜で使い果たしたのでありました。
来年もやるぞ!
末尾になりましたが、岡崎CDLを運営する皆さんに、この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。
(以上、青井でした)
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是非ご覧ください。
*来週は【現代文明論ゼミ】です。
2007年12月17日(月) | 芸術・技術文化コース | 固定リンク
【比較日本文化論ゼミ】比較日本文化論の魅力
● 私が「比較日本文化論」を主専攻として選んだ理由は2つあります。
1つは「世界」に対する漠然とした私の興味に、「比較日本文化論」が対象とする領域の広さが応えてくれると感じたからです。
もう1つは、吉田先生の人柄に魅かれたからです。
専攻を選んで、1年半の月日が流れましたが、このゼミを選択したのは、間違いじゃなかったと、しみじみと感じています。
幅広い興味をお持ちの方は、このゼミを覗いてみてください。
(Y.K.)

● このゼミは、日本文化について幅広く学びます。今までとは違う見方で日本を見るようになりました。現代の日本の問題を取り上げることもあるし、日本人の思想や歴史にも触れることがあります。私の卒業論文では神道を取り上げることにしました。神道は日本文化に欠かせないものだと思ったからです。
(T.K.)

● 僕は大学入学後、漠然とこういうようなことがしたい、という思いはあったのですが、それが何であるのかはっきりとはわからないままで大学生活を送っていました。
しかし、ある日、比較日本文化論の講義を受けさせていただいたことにより変わりました。まさに「これだ!」という感じでした。
日本人なら誰でも興味の沸くであろう科目です。文章を味わうのが好きな方、是非どうぞ。
(K.O.)

● 演習では小林秀雄の『本居宣長』を読み、宣長が『古事記』や『源氏物語』等を研究し、掴んだ内容を知る、という事を主に行っています。昔の日本人が捉えた古き神話や、日本人の宗教性等を大変深く学ぶ事が出来て、とても充実した内容を過ごしています。
私が現在研究している卒論のテーマは、「幕末から明治にかけて来日した西洋人の見聞記から、江戸という時代を知る」という事です。日本人自身が記した書物より、外から来て日本を見た多くの西洋人の江戸見聞記のほうが、却って非常に分かりやすく、捉えやすいように思われます。
まだ研究途中ですが、ラフカディオ・八ーンが「日本人の生活の類まれなる魅力は、世界のほかの国では見られないものであり、また日本の西洋化された知識階級の中に見つけられるものでもない。(中略)その国の美徳を代表している庶民の中にこそ、その魅力が存在するのである」(『新編 日本の面影』角川ソフィア文庫)と言う通り、庶民の生活の中に、様々な魅力があることがわかってきました。
このように、研究していく度に、新たに自分の知らなかった事を知ることが出来るのが、大変面白く、楽しくて仕方ないと思える程です。
江戸時代ひとつをとっても大変深く広い内容をもっているのですが、日本文化はさらに深く、広い内容を持っています。このような事を、私はこの大学に入るまでは、全く知りませんでした。
皆さんにも、ぜひ比較日本文化論のゼミに入って、日本の様々な文化を知り、楽しく、充実した大学生活を送って頂ければ、と思います。
(R.T.)


2007年12月10日(月) | 歴史・言語文化コース | 固定リンク
【宗教の現在ゼミ】 見えないものに目を向けてます
我がゼミ『宗教の現在』では毎年この分野に深く関わりのある有名な人物の著作を取り上げ、それを読み進めながら内容をより深く理解していくというスタンスを取っています。まずは学生が一度朗読をし、教授がその内容に対しての補足説明や簡単な確認の為の質問、またこちらの質問に丁寧に答えながら進めていきます。初めて読む内容の本ですから、もちろん最初の内は疑問点の方が多いことでしょうけれども、こうして少しずつ読み進めていく内に徐々に内容を理解していくことが出来るようになります。
今までに取り扱ってきた具体例をあげると、シュライエルマッハーやマルティン・ブーバー等があります。筆者が受講した内容としては主に聖書学関係のものです。旧約から新約まで幅広く取り扱います。
「宗教」と聞くとあまりよい想像をしない人が多いとは思いますが、宗教の本質は決してそういった現在のいかがわしいイメージのものではないということを本ゼミでの講義を通して少しでも知っていただければと思っています。

(4年ゼミ生 T・N)
*次回は【比較日本文化論ゼミ】です。
2007年12月03日(月) | 歴史・言語文化コース | 固定リンク


