バックナンバー:2009年02月
【演劇の現在ゼミ】―身体表現の楽しさ―
みなさん、こんにちは。森順子です。森ゼミの名称は「演劇の現在」です。21年度からは「演劇と身体論」という新しい名称になります。どういうことをするのかをこれから具体的にお話しましょう。演劇と舞踊(社交ダンス)を通して、身体で自己表現する、これが森ゼミの特色です。
演劇はシェイクスピアの劇を、声優として演じます。どの作品も5幕からなっています。私の解説も含めて1回1幕ずつ進み、5週間で5幕を終えます。次は体育館で実際に演じます。演じる箇所も長さも演じ方も自由です。どの学生さんも毎回、生き生きと頑張っておられます。学生さんの演技は工夫されていて驚くほどの出来栄えです。私は毎回感動しています。
舞踊(社交ダンス)は、体育館でストレッチから始めてダンスウォークの基本を学び、音楽に合わせて踊ります。体育館でこれまで踊ったのは、ルンバ、チャチャチャ、サンバ、ワルツです。これ以外にも社交ダンスには、ジャイブ、パソドブレ、タンゴ、スローフォクストロット、クイックステップという種目があります。
ゼミでは、毎回、一人の学生さんがもっとも関心のあるテーマについて発表します。前もってレジュメなどを作成し、発表後はみんなでそのテーマについて話し合います。21年度は学生さんたちと話し合って演劇を実際に行う時間が生まれそうです。
プロゼミでは、20年度は佐野洋子さんの絵本『100万回生きたねこ』を秋の大学祭で演じました。その後は、3グループに分かれてそれぞれが独創的な劇を発表しました。みんなで作り上げた実り多い時間を経て立派な成果が得られました。
このゼミにはいつも自由でのびやかな雰囲気があふれています。こころの底から声を出す喜び、身体で表現する喜び、そして音楽に合わせて踊る喜びをみなさんも是非味わってみてくださいね。きっと生きている今が楽しいと思えるようになりますよ。
(ゼミ担当教員 森順子)
*次回は【日本政治史ゼミ】です。
2009年02月26日(木) | 歴史・言語文化コース | 固定リンク
【精神病理学ゼミ】卒業研究を終えて
大学の四年次は卒業研究が学生生活の最大のテーマになります。卒業研究は自分の関心に従って自発的に進めるものなので、苦労もするものの仕上げたときの達成感は何物にも代えがたいものがあります。
大半の人は卒業後就職しますから、卒業研究を継続して学問の道に進むという人は少ないのはたしかです。しかし卒業研究を通じて、自分の意見を色々な資料によって裏付け、論理的に展開することができ、他人にわかってもらうように主張できること、またこの過程で他の学生からの批判や意見に耳を傾け、逆に自分が人に意見を述べることができること、こうした経験は社会人として活躍してゆく上で貴重な糧になるでしょう。
一人の学生さんの感想を次に掲載しておきます。(総田)
<卒業研究を終えて>
卒業論文を提出し、口頭試問が終わりました。あとは学位授与式を残すのみですね。
大学の講義は多くが受身の勉強です。しかし、卒業論文は大学で専門的に学んできた中から、自ら目的意識を持ってテーマを決め積極的に調査・研究を進めていきます。
三年の春はまだテーマも漠然としていますが、関連する論文や書物を読んでいるうちに、自分が学びたいテーマが少しずつ浮き上がってきます。そして三年の終わり頃には更に照準が定まってきます。
中間発表は夏と秋に行いました。夏の中間発表では、テーマは決まったものの、どのように調査・研究を進めたら良いかと悩んでいるゼミ生も多くいました。ですが、発表のためにレジュメを作ったり、発表に対する総田先生やゼミ生同士の質問やアドバイスによって、自分の分かっていないところが分かったり、次に何をしたら良いかなどのヒントを得ることになります。この時点でテーマを変えるゼミ生もいました。
秋の中間発表では、夏季休暇で進めた調査・研究の成果を発表するわけですが、中には「ま、間に合うの?」とハラハラさせられる発表もありました。その後、先生のオフィスアワーの日には、指導を受けたいゼミ生が一日中順番待ちをして指導を受けました。先生は休憩する暇もなく、さぞかしお疲れになったことと思います。また、冬期休暇の前では殆どのゼミ生がまだ論文の形になっていませんでしたので、クリスマス、年末年始を論文執筆に捧げた人も少なくなかったと思います。
こうした試練を乗り越えて、総田先生のご指導のお蔭もあり、精神病理学のゼミ生全員が期日までにどうにか提出することが出来ました。卒業論文は受験勉強とは一味違った苦労が味わえ、書き終えて提出したときの達成感、そして開放感はひとしおです。(その後すぐに期末試験、口頭試問があったので、開放感に浸れたのは数日でしたが…)
本当に、みなさんお疲れ様でした。そして、お忙しい中、温かく丁寧なご指導をしてくださいました総田先生、本当にありがとうございました。
(4年 Y.W)
*次回は【演劇の現在ゼミ】です。
【地域経済論ゼミ】「疲労困憊」→「感慨無量」
大学生活最後にして最大の山場、卒業論文との闘いも遂に終わりを迎えました。結局年明けまで粘ることになってしまった論文。なんだかんだで期限までに書き上がるものではありますね。・・・でも、卒論は書き上げることが目的ではないことを、のちのち身をもって知ることになります。それが“口頭試問”。自分が書き上げた論文を先生方へ向けて簡単にプレゼンするわけですが、中途半端な作品だと簡単に跳ね返されます。なかなか泣けます(苦笑)。
でも、それでいいんですよ。
現時点での完成度に凹んだら、今後上書きすればいい。時代も流れる、考え方も変わる。完璧はないですから・・・。ただ、現時点でできることをやり尽したのかが全てです。そこでズバズバとお叱りを受けるわけで・・・。手許にある卒業論文は、自分自身の課題の塊ですね。なんていう言い訳をしてみたり。今はそういう思いです。
さて、卒論絡みの闘いの終わりを迎えたということは、同時に藪谷ゼミとしての活動もこれで終わりを迎えたことを意味します。演習開始当初は「借りてきた猫」ばかりだったゼミの面々も、今では毎回がお祭り開催日(笑)そんな藪ゼミの一員として過ごせたことに、今はただただ感謝です。学生として生きる生活の終わり・・・などの感慨深い想いは卒業式まで置いといて、今はもう少し学生生活させてください!(泣)
ということで、3月初頭には学生生活最後の悪あがきをしに、伊豆へゼミ旅行に行ってきます。本当はその報告もしたかったのですが・・・。
卒業しても、藪ゼミにかかわっていきます♪今までありがとうございました。
(4年ゼミ生 代表 H・K)
*次回は【精神病理学ゼミ】です。
【水環境学ゼミ】口頭試問へ向けて、そして本番
卒業論文の提出が終わり、最後のイベント?口頭試問が2月12日、13日にあります。そこへ向けてゼミ生は本や論文を読み、データを整理し、プレゼンテーションの準備を進めてきました。
何度も練習し、先生やゼミ生にアドバイスをもらい、より良い発表ができるようにしてきました。一年間の集大成として、自分の成長の証として頑張ってきた成果を発表します。
発表練習の風景です。

このブログを2月11日に書いています。今まさに追い込みをしています。明日発表のゼミ生、頑張れ!!
いよいよ口頭試問本番の日が来ました。スーツを着て、いざ発表です。卒業した先輩や水環境学ゼミに入る後輩も聞きに来るので気合が入ります。
口頭試問の様子です。緊張しましたが無事終えることができました。

13日も発表があります。発表者の人頑張ろう。
現3年生、これから一年間頑張れ!
(4年 M.T)
*次回は【精神病理学ゼミ】です。
【日本教育史ゼミ】論文の出来具合に感激!
本年度の修士論文、卒業論文は例年に比べ、特に素晴しい出来映えであった。
修論は、「山鹿素行の研究―理想的武士観についてー」、「町人教訓書における理想的商人観について」の二本、また、卒論は、「日本図書館史の研究―その設立目的と機能の変遷を中心としてー」、「我が国における性の研究―二本性展大鑑を中心としてー」の二本であった。
とりわけ感動したのは、「日本図書館史の研究―その設立目的と機能の変遷を中心としてー」という卒論である。この学生、容姿はまさに現在風のそれで、最初、ゼミを訪ねてきたそれをみて、私は、内心、「こんな雰囲気の子に研究ができるのだろうか」という不安感をもった。しかし、心配は杞憂に終わった。この学生、外見とは違い、約100冊近い書籍を「史料」として分析し、本当に真面目に研究に取り組んでくれた。東京の国立国会図書館への史料調査は数度に及んだと聞く。
さて、卒論である。図書館というもの、何のために存在するのか。卒論はそれを時代別に緻密に論考している。結論は、図書館というものは、一般国民への教育機関、図書の保管機関、情報統制機関、そして、公衆へのサービス機関という4つの目的をもち、時代と共に変遷してきた、というものである。
この学生の研究態度を見ていて、改めて、青年というものは発達段階にある、という、つい忘れがちな真理を教えてもらった。「指導」を受けたのはむしろ私の方である。

(ゼミ担当教員 川口雅昭)
*次回は【水環境化学ゼミ】です。
2009年02月09日(月) | 歴史・言語文化コース | 固定リンク
【文学の現在ゼミ】「ことば」の不思議
1.「あみ棚」?「荷棚」?
先日、北海道で電車に乗ったとき、車内放送で「荷棚」という「ことば」を使っていました。愛知県では「あみ棚」といっています。昔は太い糸で編んだものが使われていたので「あみ棚」という名称になったのですが、その後、金属の網になり、今ではパイプが使われていることが多いようです。実際の物を観察してみれば「荷棚」の方が正しいのですが、現実には「あみ棚」が日常的な「ことば」として使われています。このような例はたくさんあります。たとえば、緑の「黒板」とか・・・
2.「枯葉」を集めるのは?
秋になると公園に枯葉がたくさん落ちています。その枯葉を箒で集めて焚き火をし、焼き芋を焼く、なんていうことも以前の日本ではよく見られる光景でした。ところが、有名なシャンソン「枯葉」では、箒ではなく、シャベルで集めます。実は、こんなささいなことに昔は気がつかなかったのですが、最近、何故か気になっていました。最近、この謎が解けました。それは、「枯葉」の季節は、フランスでは雨の季節だったということです。雨に濡れてしまった「枯葉」を箒で集めるのは大変です。「シャベルですくう」という表現が生まれてくるのは季節に関係していたわけです。

3.「凧揚げ」の季節は?
お正月に凧揚げをした経験のある人は多いと思います。最近は広い空き地が減ってきましたから実際に凧を揚げる人は少なくなってきましたが、「凧揚げ」は普通は冬です。ただし、浜松は5月に有名な凧揚げ大会があります。
下の絵を見てください。これはフランスの小学生向けの辞典の中にあるイラストです。夏の海水浴場ですが、ここに凧揚げが描かれています。フランスでは「凧揚げ」は夏の景色になります。

日本の文学を海外に翻訳しようとするとき、このような文化の違いを知っていないと大きな誤解を広めてしまうことにもなりかねません。文化の違いというのは日常的なところにあります。ところが、日常的なことはなかなか文字情報として伝わりません。
異文化を知るためには、文化を論じた本を利用することがあります。しかし、日常の生活が本当によくわかるものは子ども向きの書物です。絵本やマンガもとても便利です。
(ゼミ担当教員:日比野雅彦)
*次回は【日本教育史ゼミ】です。
2009年02月05日(木) | 歴史・言語文化コース , 歴史・言語文化コース | 固定リンク


