ゼミリレーブログ | 人間環境大学

バックナンバー:2010年08月

【比較日本文化論ゼミ】日本文化に対する?(9)

殊の外暑い夏です。この暑さを吹き飛ばそうとするかのように、各地で夏祭りが行なわれており、最近では、祭りといえば、夏の風物詩のように思われがちです。実際夏祭りには、規模も大きくにぎやかで、遠方から観光客もやってきたりする有名なお祭りが少なくありません。ただ、日本の祭りとしては、春と秋のお祭りのほうが、起源としては古いと考えられています。高温多湿の日本の夏に多い疫病を鎮めることから始まったとされている夏祭りは、どちらかといえば人口が多く疫病も広がりやすい都市で発達したのに対して、豊作を祈る春祭りと、収穫に感謝する秋祭りは、農村地帯で最も重要なお祭りとして行なわれてきました。

ただ、いずれにしても、日本の祭りは、季節感と密接に結び付いているところが、いかにも日本的で、日本の自然と切り離しがたく存在してきたところに、大きな特徴があると思われます。

キリスト教文化圏のクリスマスや復活祭などは、本来自然や季節感とは全く無関係なものであったはずですが、常緑樹を飾ったり、自然の復活を寿いだりして、キリスト教以前からの、自然と結び付いた祝祭感を取り込んで定着しているのは、よく知られていることです。

(ゼミ担当教員 吉田喜久子)




次回は【文学の現在ゼミ】です。

【基礎心理学ゼミ】 大きいのはどっち?

まず最初の写真を見てください。これは名古屋市内の某ビル内の風景です。
なにも不思議なところはありません。


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次にこの写真にイラストの人物を二人加えてみます。


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右側の人が「手前(近く)」に,そして左側の人が「奥(遠く)」にいるように見えると思います。そしてこの二人の身長もほぼ同じぐらいに感じると思います。
では本当に二人の身長は同じでしょうか?最後に次の写真を見てください。


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どうですか?右側の人は左側の人よりも2倍以上大きいことがわかります。実際の大きさは異なるのに,なぜ同じぐらいの身長に見えてしまうのでしょうか?

トリックはビルの内装(床の模様やドアの大きさ)が奥行き感を感じさせることにあります。心理学では,このような現象を「大きさの恒常性」とよびます。奥行き感を生じさせる手がかりが豊富にあるこのような場面では,実際の大きさが違っていても,その違いを奥行き感によって相殺してしまうのです。つまり,「手前にいる(と思われる)大きな人」と「奥にいる(と思われる)小さな人」の身長の違いがわかりにくくなってしまうのです。

注意深く日常空間を観察すると,こんな不思議なことに出会うかもしれませんよ。

(ゼミ担当教員 芳賀康朗)




次回は【比較日本文化論ゼミ】です。

【地域経済論ゼミ】コンパをしました(^‐^)v

薮谷先生とゼミのみんなでコンパに行ってきました!
みんな呑める口なのでお酒が進みます。
授業の内容から、世間話から、身の上話まで話題が尽きることは無いですね!

今年は2名が家庭の事情で休学なので、ゼミ生は僕と4年のM君の2名です。
少人数のゼミですが、和気あいあいと活動しています。

現在、地域経済論ゼミでは「生活保障論」を取り上げて勉強をしています。
生活保障先進国の北欧との比較で、現在の日本の生活保障の問題点、これからのあり方などを、参考文献を読んでゼミ生が交代でレジュメを作り、ゼミで発表し、議論することで理解を深めています。

隔週でのレジュメ作りは正直しんどいです!!(苦笑)
しかし、難しい本を読むことで知識も増え、議論することで考え方も深まり、実力は絶対に身に付きます。ですので、先生のお尻叩きは愛のムチだと思って甘んじております(笑)

先生もゼミ生も議論や意見交換をすることで生まれる意見に新たな発見を見出しては感動しています。探究心、好奇心、向上心のある方はぜひ地域経済論ゼミに遊びに来てください!

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(ゼミ生3年 Y.N)




次回は【基礎心理学ゼミ】です。

【環境保全論ゼミ】2010年4〜7月の調査から

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耕起前の水田に生育するコギシギシ(徳島県阿波町,April 28, 2010).四国や九州では耕地雑草だが,近畿地方では河川敷や街中に出現する稀産種.


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春の草原を彩るオキナグサ(熊本県,May 3, 2010).家畜の不嗜好植物のため,牧草地では大きな群落を形成することがある.


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干潟の愛嬌者,ムツゴロウ(熊本県宇土市緑川,May 4, 2010).ヨシの葉陰からそっと撮影.上を向いた大きな目は周囲のわずかな動きも見逃さない.天敵から身を隠す場のない干潟で生き抜くための適応進化をファインダー越しに実感する.


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都会を流れる人工河川(大阪府大和川,May 29, 2010).江戸時代に開削して流路がつけかえられたが,その堤防にはカワラナデシコ,ヒキノカサ,ウマノスズクサ,クサボケ,アマナ,ツルボなど様々な里草が生育し,都会の中に貴重な自然を残す場となっている.

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ノアザミに訪花するウスバシロチョウ(滋賀県余呉町,May 31, 2010).晩春の低山地を舞う姿を久しぶりに楽しんだ.近くの水たまり上の木々にはモリアオガエルの卵塊がぶら下がる.この季節はフィールド調査の一番楽しい時期だ.


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初夏咲きタイプのタカアザミ(岐阜県羽島市木曽川,June 10, 2010).中州の微高地に大きな群落が成立している.調査中に周囲の水たまりの水位が上昇していることに気がつき,慌てて中州から脱出したこともある.もう少し気づくのが遅れれば遭難していたかも知れない.


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黄色の花で水路を埋めるアサザ(新潟県長岡市,June 12, 2010).一日花なので,日々新たな花が開花する.3m四方の群落だが,すべて短花柱花だったので1クローンだろう.


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標本調査の一コマ(於京都大学総合博物館,July 23, 2010).7/16には新潟市教育センター植物資料室で池上コレクションの標本調査を行った.

(ゼミ担当教員 藤井伸二)




次回は【地域経済論ゼミ】です。

【日本語教育ゼミ】日韓掲示板交流



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日本語教育では,講義や日本事情の授業の中で韓国の大学生と掲示板を介した異文化「しゃべりば」交流を行っています。2007年に始めたので,今年で4年目です。

テーマ決定も,掲示板を通じて話し合いながら決めていきます。今年は5チームに分かれて以下のようなテーマで毎週書き込みをして議論しました。一部を紹介します。


1.「化粧か整形か」

韓国についてわかったこと

韓国では男女を問わず,中学生ぐらいから多くの人が顔の整形手術(目が多い)をしている。大統領でも,好感度を上げるために整形手術をする。就職面接の直前になるとほとんどが手術をして印象をよくしようとする。

韓国では化粧の濃い人は好感度が低い。目を大きく見せたりといった化粧は不自然だじからあまりしない。

(日本側)整形は十分不自然なのではないか。⇔(韓国側)ギャルのメークは怖い。なぜ顔を黒くするか。
  
*なぜ,日本人は化粧(髪型・色も含む)をするのか。


2.「結婚に適切な年齢」 韓国は女性も29以上!

韓国についてわかったこと

韓国の男性は,兵役あり。

高学歴志向。男女とも大学を出て,将来のための能力を身につける。

お金がたまってからでないと,結婚はできないと考える。



3.「トイレは洗面所と別がいいか,一緒がいいか」

韓国についてわかったこと

トイレに入ったら手を洗う。一緒の方が便利。衛生的。

*実は,全員がマンションに住んでいるので,トイレと洗面所が別の家を知らなかった。

?しかし,日本は近代的なマンションやホテルでも,トイレが個室なのはなぜ?


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4.「韓国のドラマと日本のドラマ」

韓国についてわかったこと

<「電車男』、『ミスターブレイン』、『花より男子』、『1リットルの涙』、『のだめカンタ-ビレ』などがすごく人気があります。 特に、『花より男子』と『ドラゴン桜』は韓国でリメークして放送したほど人気があり、多くの人に紹介されたんです。>(韓国側書き込みより。

ただし,アニメやドラマは基本的に青少年には悪影響と考えられているため,ストーリーも変えられることが多い。

CMで中断されるのは嫌いなので,2時間くらいCMなしで放映。

*このあと,日本チームは「成人」の要件について日韓比較をやりました。


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5.「在日について」

<私たちは日本での在日の社会的な地位について確実にしりません。大部分の韓国人たちも良く知らないと思います。私たちは在日であってもずっと日本に住んでいたし、日本語もその人たちはペラペラですからあまり日本人とは違うところはないと思いますが、日本人が感じている在日はどんな感じですか。私たちが見た映画の話ですけど、『GO』という映画なんですけど、そこで男性主人公が自分が在日だと言いました。その後、彼の彼女はその男性主人公と別れました。それを見て私たちはそれが何が問題なのかわからないからちょっとショックでした。日本の大学生はどう思いますか。それと今日本で在日たちが受けている差別はありますか。あったらどんなことがありますか。それとこの前近田さんが書いてくれた文章に今日本のニュースでよく報道されているとありましたけど、どんなことが報道されていますか。>(韓国側書き込みより>

*韓国が「外国人に地方参政権を与えている」ことを知り,後半では日本の現状を調べました。

お隣の国ではあっても,価値観や考え方はかなり違っていることがわかり,日本を改めて見直すことになりました。


(ゼミ担当教員 文野 峯子)




次回は【環境保全論(生物多様性論)ゼミ】です。

【演劇と身体論ゼミ】~表現する喜び~

毎日暑い日が続きますが、みなさんお元気ですか。「演劇と身体論」担当の森順子です。

今回は、先日行われた前期最後の授業についてお話したいと思います。この日は『オセロー』の演劇発表の日でした。自分の好きな場面を演じるのです。ひとりで演じても、何人で演じても、また演じる場面やその長さについてもまったく自由です。

芝居の役になりきり登場人物の内面を演じることは喜びです。また友人たちの演技を間近に観る喜びもあります。『オセロー』の中でもとりわけ、こころを揺さぶられる5幕最後の場面があります。それを演じた数人のグループが迫真の演技を見せてくれました。私は涙を抑えることができませんでした。また普段はとても物静かな女子学生さんが、お酒に酔い潰れていく人物の場面を選び、ひとりで見事に演じぬきました。また何役も声音を見事に変えて演じた男子学生さんもおられます。演技が終わるたびに観ている私たちは拍手喝さいを送ります。

中でも観客である私たちが「おーっ」と思わずどよめきの叫びをあげた演技がありました。それはひとりの男子学生さんの演技です。携帯を片手に舞台(教室前方)に現れ静かな音楽をBGMで流し始めました。携帯を置いた後、例の5幕最後の場面、とりわけ愛し合う夫婦の悲劇的結末をひとりで二役演じ始めました。夫のオセロー役のセリフは日本語で、妻のデズデモーナ役のセリフは英語です。すべて暗記したものです。そして妻が倒れるその瞬間をスローモーションで演じきりました。しばらくどよめきも拍手も鳴りやみませんでした。いつものことですが、私は一生懸命に取り組んでおられる学生さんたちひとりひとりから多くのことを学んでいます。

みなさんもどうぞお元気でお過ごしくださいね。


(ゼミ担当教員 森 順子)




次回は【日本語教育ゼミ】です。

【宗教と倫理ゼミ】古代中近東の会のこと

ここでの授業ではあまり多くを論じる機会がないが、昨年岡崎のサテライトオフィス(松坂屋閉店で2月で一応終わり)で「古代中近東の文学と歴史」というのを月1回のペースで行っていた。最後の時点で、参加者の続けてほしいという希望もあって、現在はlibraで行っている。

授業では予定と時間が規制されるので自由に必要なだけの話をすることができないが、ここでは一般的入門的なレベルでも基本的なことは十分に話せるので、このペースだとまだ数年間は続きそうである。参加者は年配者が多いが、話題はそれだけ多く、ゆとりを持って質問や応答に時間が過ぎてゆく。

話を大学での授業につなぐと、もともと宗教や歴史などは就職などとはほとんど全く関係もないので、私のゼミに来る学生は、その方面には期待して来ているわけではない。それぞれかなり欲を絶ったような知的関心で参加している。それでも授業のメニュー的なことでいえば、全く話す機会がない話題がいっぱいある。ほとんど日本の中で、私が関係している事柄を話せる授業はそれほどは無い。20年ほど前、留学から帰国した頃、自らの中ではまだほんの入口と思っていたような古代中近東に関する知識を話せる機会はほとんどない。そして、授業になるとしても限られている。だから自由な問を持って話すという基本的な学問のスタイルを追求するような学生が尋ねに来てくれることを大いに期待している。


最近5年程は、日本とキリスト教の関係をキリシタン史から幕末明治の開国期のキリスト教までのトレースを行うことにより、フィールドワーク的な事も出来るように研究、準備中である。授業でもそろそろこの方面の話題も載せ始めているが、まだ一通りの基礎調査を終えるにはあと数年は必要と思っている。

関心をもたれた方は気軽に研究室に話に来て下さい。


(ゼミ担当教員 伊藤 利行)




次回は【演劇と身体論ゼミ】です。

【文化人類学ゼミ】 卒業生コラム:文化人類学と私の出会い

暑い日が続きますね。文化人類学ゼミ担当の藤本です。
今回のゼミリレーブログは卒業生(二期生)の武田淳君に寄稿してもらいました。以下彼の文章です。

日が沈むとおばあさんの病状がさらにひどくなった。おじいさんは、おばあさんの背中に手をかざしながら小声ぶつぶつと何かをつぶやき、鳥のように腕を前後にゆらす。すると、おばあさんは少し和らいだ表情した…。目の前で呪術による治療が行われていたのだ。大学一年の夏、パプアニューギニアでの出来事であり、私と文化人類学が出会った瞬間だった。

きっかけ与えてくれたのは、当時在籍されていた先生だった。パプアニューギニアへ調査へ出る先生に同行させて頂いたのだ。その後、この国魅力に取り憑かれた私は、ひとりで通うようになり、大学時代に時代に三ヶ月、大学院で九ヶ月、合計一年間パプアニューギニアの村落で過ごした。

私が調査していた民族は狩猟民で、村人が豚を狩りに行くと言えば一緒にジャングルを歩き、ワニを狩りに行くと言えばカヌーを漕ぐという生活だ。湿地帯だったので、蚊も多く、雨季のジャングルで手を叩きながら歩いていると手の中で蚊がつぶれていく、そんなことも経験した。

自給自足が可能な生活をしている彼らの地域にも、確実に「近代」は流れ込んでくる。ある時、彼らの住む土地が自然保護区になるという計画が持ち上がった。自然保護区が出来上がったとき、彼らの社会がどのように変化していくのか、それが私の研究テーマだった。

卒業後、旅行業に就職をしたが、今年になって再び文化人類学の世界に戻ることになった。海外青年協力隊の枠で文化人類学の調査員の募集がかかったのだ。今度の舞台は中米コスタリカ。中米ははじめてだが、要請内容はパプアニューギニアで研究してきたこととまったく同じテーマでの募集だった。これまで勤めていた観光業とも接点が大いにある。人間環境大学に入学した当時、こんな人生を歩むとは、まったく想像していなかったが、今振り返ると、これまでの経験がすべて繋がっている。当時は気づいていなかったが、大学一年のあの夏から、私の人生が変わっていったのかもしれない。


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(ゼミ担当教員 藤本 武)




次回は【宗教と倫理ゼミ】です。

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