【環境保全論ゼミ】2010年4〜7月の調査から

耕起前の水田に生育するコギシギシ(徳島県阿波町,April 28, 2010).四国や九州では耕地雑草だが,近畿地方では河川敷や街中に出現する稀産種.

春の草原を彩るオキナグサ(熊本県,May 3, 2010).家畜の不嗜好植物のため,牧草地では大きな群落を形成することがある.

干潟の愛嬌者,ムツゴロウ(熊本県宇土市緑川,May 4, 2010).ヨシの葉陰からそっと撮影.上を向いた大きな目は周囲のわずかな動きも見逃さない.天敵から身を隠す場のない干潟で生き抜くための適応進化をファインダー越しに実感する.

都会を流れる人工河川(大阪府大和川,May 29, 2010).江戸時代に開削して流路がつけかえられたが,その堤防にはカワラナデシコ,ヒキノカサ,ウマノスズクサ,クサボケ,アマナ,ツルボなど様々な里草が生育し,都会の中に貴重な自然を残す場となっている.

ノアザミに訪花するウスバシロチョウ(滋賀県余呉町,May 31, 2010).晩春の低山地を舞う姿を久しぶりに楽しんだ.近くの水たまり上の木々にはモリアオガエルの卵塊がぶら下がる.この季節はフィールド調査の一番楽しい時期だ.

初夏咲きタイプのタカアザミ(岐阜県羽島市木曽川,June 10, 2010).中州の微高地に大きな群落が成立している.調査中に周囲の水たまりの水位が上昇していることに気がつき,慌てて中州から脱出したこともある.もう少し気づくのが遅れれば遭難していたかも知れない.

黄色の花で水路を埋めるアサザ(新潟県長岡市,June 12, 2010).一日花なので,日々新たな花が開花する.3m四方の群落だが,すべて短花柱花だったので1クローンだろう.

標本調査の一コマ(於京都大学総合博物館,July 23, 2010).7/16には新潟市教育センター植物資料室で池上コレクションの標本調査を行った.
(ゼミ担当教員 藤井伸二)
次回は【地域経済論ゼミ】です。
2010年08月19日(木) | 環境保全コース


