バックナンバー:2010年10月
【環境経済学ゼミ】生物多様性――部分の合計は全体にならない
今、名古屋ではCOP10が開催されています。各国の経済的な利害が対立してなかなかうまくいきませんね。今日は会議の行方はさておき、日頃このゼミで取り上げているテーマの観点から、生物多様性について考えてみました。
例えば、ある湖の生態系を考えてみましょう。この湖に生息している種の中で、ある魚が減少したとしましょう。経済に携わる人々は、この減少した魚の市場価値を計算し、経済価値が○○円失われたと言うでしょう。しかし、事はそれだけで済むのでしょうか。皆さんが知っているとおり、この魚は食物連鎖の一部を形成しています。この魚が死滅すれば当然これを補食する生物やこれに補食される生物も死滅し、最後にはこの湖全ての生態系が破壊されるでしょう。このように、一部を取り去っただけで連鎖的に崩壊するのですから、自然環境とは部分を合計したものではないし、逆に全体を分割すると部分になるわけでもないのです。にもかかわらず、現代社会に生きるわれわれは、自然を分割して商品を作って市場で販売し、お金の合計を増やすことに躍起になっているのです。
「部分の合計は全体にならない」「全体の分割が部分なのではない」という原理は、一個の生命や社会全体についても成り立ちます。ある企業が、経営が厳しくなったために給料をカットしたり人員を削減したりしたとしましょう。ある程度まで給料を削減することは可能でしょうが、あまりにも少なすぎると働く人々は食べることもできず、心身の消耗を回復できません。また、仕事を失った人々はさらに心身の回復の可能性を閉ざされることになります。これらは回り回って社会全体の体力や精神力の低下を招き、この企業自身の業績にも跳ね返ってくるでしょう。「金銭的には」給料のカットや人員の削減はいくらでも可能です。しかし、実物の人間を切り刻むと死んでしまうし、実物の社会を切り刻むと衰退するのです。
生物多様性の観点から経済が学べること、他にもたくさんあるかもしれません。
(ゼミ担当教員 山根卓二)
次回は【身体文化論ゼミ】です。
【精神病理学ゼミブログ】夏蝉去って秋ゼミたけなわ
後期の授業が始まって1か月以上経ちました。精神病理学ゼミでは、前期は心理療法をテーマに、視聴覚資料を使った学習やロールプレイの体験をしました。後期は、臨床心理学のもう一つの柱である心理検査を、比較的簡単な検査ですが、勉強しています。ゼミ生の声から。
<前期の面接技法について>
「ビデオ視聴では、クライエントの気持ちを想像したり、自分が治療者だったらどうこたえるかという問いには、それぞれ皆さんの回答が個性にあふれていて新鮮でした。ロールプレイではとても緊張しました。仮想の悩みを考えるのにも悩みましたが、治療者側の時は、何とかクライエントを傷つけないような応答をするのに必死でした。」「ビデオ視聴では、面接ではただ患者の状態を読み取るものだと考えていたが、患者の生い立ちや対人関係の持ち方にどのような特徴があるかを知る要素になることが分かった。」「ビデオは見ているだけだと眠くなって集中するのが大変でした。」「皆さんの真剣に取り組む姿勢を見て、身の引き締まる思いでした。」「ロールプレイでは、クライエント役での相談内容を考えるのが大変でした。みんなの視線を浴びる中で行うのは緊張し、特にセラピスト役の時、そう対応したらいいのかわからなくなり、焦りました。しかしビデオで見てきた面接を実際に体験し、雰囲気をつかむことができたと思います。」「ビデオ視聴では本格的なカウンセリングに触れることができ、参考になりました。ロールプレイでは、同世代の人たちの悩みについて話し合うことができ、楽しい体験ができました。」
<心理検査(樹木画テスト)をやってみて>
「検査施行に際しては被験者に本格的に静かな場所に来ていただき、とても緊張しました。描いた絵についての話し合いでは、集められた十数枚の木の絵がとても特徴があるものだったので楽しくやることができました。」「表現療法はマニュアル通りでは浅い読みしかできず、経験を積まないと深い理解ができないといわれているので、今後回数を重ねて自分なりの解釈ができるようになりたい。」「樹木画テストでは、知識も必要ですが、その絵から感じる直観力も重要です。直観力を養うのは他の授業では経験しにくいことと感じています。」「「実のなる木」という課題で、実を4つ描く人が多いのを発見したのが興味深かったです。」「心理検査はやはり楽しいです。樹木画では被験者ひとりひとり描く木は異なります。その気が被験者にとってどのようなことを表しているのか、その答えも一人一人違うわけなので、それを見ていくのも面白いです。」
(ゼミ担当教員 総田純次)
次回は【環境経済学ゼミ】です。
【現代文明論ゼミ】卒論に忙しい毎日です
現代文明論ゼミ4年生のS.H.です。こんにちは。時が経つのは早いもので10月も半ばとなっていまいました。これから卒論完成に向けて忙しい時期になっていきますね。
現代文明論ゼミでは4年生が卒業論文の中間発表を、3年生も来年に向けて興味を持ったところをまとめて発表しています。特に、4年生は論文に就職にと大学生活の集大成、大切な時期になります。頑張っていきたいですね。

発表の風景
今年の4年生の卒業論文テーマは『オンラインゲーム経済』、『合理主義への反乱』となります。中々面白そうだと思うのですがいかがでしょうか?
(4年ゼミ生 S.H.)
次回は【精神病理学ゼミ】です。
【日本美術文化論ゼミ】現代文化を絵巻化する3 ― 3年ゼミ生のTさんが学園祭で個展を開催 ―
こんにちは!日美ゼミ生くっちです。
「日本美術文化論演習及び実習」の課題、なんとか完成しました。実際に印刷して見るのとパソコン上で見るのではかなりの違いがあるので、納得いく作品になるまでには予想以上の時間がかかりました。RADWIMPSの約5分の曲『有心論』を絵巻にするのに半年…。でも、振り返ってみればあっという間です。めちゃくちゃ思い入れのある作品になりました。
えりちょ・りょ・とちゃ・さや・ゆき・えみそ・ほりもと・ゆうこちゃん・石川さん・つばさくん・あつきくん・むーちゃ・むこちゃん・そして最初から最後まで私のわがままを聞いてくれた先生!!多くの人に協力していただきました。本当にありがとうございます。
沢山の感謝を込めて、この絵巻を大学祭で展示します。他にもゼミで作った屏風を2つ、その他諸々のオリジナル作品も展示します。
「くゆりこてん」
場所:3号館、2階の321教室
日時:10月23日、24日
背伸びをせずに、でも今出来ること全てが詰まった等身大の私がそこにいると思います。まだまだ足りないとこだらけの素人ですが、全力で頑張りました。よかったら大学祭、遊びに来てください。

(ゼミ生 K)
次回は【現代文明論ゼミ】です。
2010年10月18日(月) | 芸術・技術文化コース | 固定リンク
【英語コミュニケーションゼミ】うなずき、ほほ笑み、あいづち
皆さんは、自分が話すときには、何をどのように話したらいいか考えるでしょう。でも、相手の話を聞くときに、聞く態度を気にかけていますか?
教室が固い雰囲気になるとどうしてもお互いに話をしづらくなるので、リラックスした空気作りに苦心しています。プロゼミでは、『コミュニケーション力』(齋藤孝)を使って、うなずき、ほほ笑み、あいづちのトレーニングを行っています。 話す人は相手の目を見て、聞く人はうなずき、ほほ笑み、あいづちを打つ。やってみると最初は意識しないとできませんが、そのうち自然にできるようになってきます。聞き上手になることは日本語でコミュニケーションする時も、英語でコミュニケーションする時も大切です。
(ゼミ担当教員 岡良和)
次回は【日本美術文化論ゼミ】です。
2010年10月14日(木) | 歴史・言語文化コース | 固定リンク
【日本教育史ゼミ】夏休み恒例ゼミ合宿に行ってきました!!
毎年夏休みの猛暑の中、恒例のゼミ合宿
今年は奈良・京都・滋賀をまわる
先生・ゼミ生あわせて11人の一泊二日の旅でした。
石舞台古墳・唐招提寺や比叡山の名刹や
信長の築いた安土城・中江藤樹の藤樹書院
また、奈良や京都といっても
室生寺や橿原神宮・旧霊山官修墳墓など
ちょっと修学旅行や普段の旅行では
行かないような場所にも足を運びました。
二日間でさまざまな場所を巡り
先生の解説を聞きながら
歴史の教科書でしか見たことないような
本物の歴史遺産を目にして
皆いろいろな感想や疑問を持ち
歴史談義にも花が咲いているようでした。
さすがは我がゼミ。
勉強するのは昼だけじゃない!!
夜は祇園四条の居酒屋でもまだ勉強。
何を学んだかは知りませんが
気類の接した仲間たちと
小夜ふけるまで共に語り合ったとのことで、
なかには朝6時就寝 朝8時出発という
なかなかの猛者もいたようです。
やはり本物の歴史にふれる体験は
普段歴史を研究しているゼミ生にも
刺激的で大いに感動するものであって
本物の史料に触れることの大切さを
改めて教えてくれるいい合宿になりました。


写真上
国宝 室生寺五重塔
1200年前の先人の技術に
感動するゼミ生たち
写真下
31度の炎天下の中の
安土城登城の死の行軍後
山頂からの格別の眺めに信長に思いをはせる
(ゼミ生4年 N)
次回は【英語コミュニケーションゼミ】です。
2010年10月12日(火) | 歴史・言語文化コース | 固定リンク
【教育心理学ゼミ】ボランティア活動を紹介します!!
教育心理学ゼミでは、毎年、授業以外で様々なボランティア活動に参加しています。皆さんの感想を聞いてみました。
<地域の小学校・中学校・児童養護施設等のお手伝い>
★車椅子のお子さんの補助のボランティアで小学校に行っていました。
このボランティアを通じて、人を思いやることの大切さ、感謝されることのありがたさを知ることができました。ボランティアを経験することができて本当によかったと思います。(4年H.Y.)
★学校や児童養護施設へ出向き学習支援のボランティアをしてきました。毎週決まった日に出向き、学校では車椅子の子どもの教室移動を手伝ったりし、また児童養護施設ではその日の課題を見てあげたりしています。参加してみて、信頼関係を作り上げて行く事の難しさや、教えるという楽しさを知りました。(4年K.A.)
★毎週金曜日に「学生支援員」として中学校の特別支援学級に伺わせて頂いています。そこで生徒と共に半日を過ごしながら、勉強などの補助をしたり、給食を一緒に食べながらコミュニケーションを取ったりしています。
こうした活動をするにあたり、初めは変に気構えたりすることもありましたが、生徒と共に笑い、考えたりしていくうちに私自身とても自然体でいられるようになりました。また毎日、生徒から学ぶことが非常に多く、とても充実した時間を過ごせていると思います。(3年Y.K.)
<母子支援施設の行事のお手伝い>
★私は、母子支援施設で行われた「七夕まつり」にボランティアとして参加しました。もともと子どもたちと関わるのがあまり得意ではないので少し不安でしたが、施設では子どもたちのほうから明るく話しかけてくれて、逆にこちらが笑顔を貰いました。また、七夕の飾り付けをしたのですが、短冊や切り絵を見た子どもたちがとても嬉しそうにしていて、本当にあたたかな気持ちになれました。子どもたちと一緒に食べるごはんも美味しかったです!
素敵な経験ができました。(3年E.H.)
★母子支援施設にボランティアに行き、実際に現場を見ることで職員の方に必要な心構えを知り、働くことの大変さを知ることができました。(3年Y.S.)
★ボランティアの内容は「ちびっこ夏祭り」の準備、片付けでした。子どもたちと触れ合う時間はあまりありませんでしたが、スタッフの方とお話出来ました。夏祭りで楽しそうな親子の笑顔をみることができて、お手伝いに行って元気をもらって帰って来たという感じでした。それまでは母子支援施設というものの存在を知らなかったので貴重な経験になったと思います。
(3年H.M.)
★子どもがすごく元気でこちらも元気をもらいました。
施設内の人たちはみんな仲良く仲間みたいな雰囲気でとてもよかったです。(3年R.K.)
<託児ボランティア>
★私は先生の紹介で、月に2回託児ボランティアをやっています。今まで子どもと接する機会がなかったので、とても良い経験になっていると思います。まだまだどう接すればいいのかわからないところがありますが、私なりに精一杯やっていきたいです。(3年M.K.)
・・・・地域の皆様のおかげで実際の現場に入らせていただき、様々な体験をさせていただいているようですね。これからもいろいろチャレンジしていきましょう。

写真は9月15日に行った卒論中間発表会の様子です。
(ゼミ担当教員:坪井裕子)
次回は【日本教育史ゼミ】です。
【資源循環型経済社会論ゼミ】富士山に登りました!
この夏休みにゼミ生の提案により総勢8名(同行した園芸部員も含めると13名)で富士山登山に挑戦しました。
正直なところ私はピクニック気分だったのですが、五合目の登山口(写真)から数百メートルほど登ったところでもう汗が噴き出し、これから何時間も登るのかと思うと気が遠くなって、自分の体力の無さも省みず安易に挑戦したことを悔やみました。案の定、学生たちのお荷物になってしまい、八合目でリタイアを決意、学生たちと別れました。
しかし、ここでギブアップしたら後々まで学生たちに言われかねないので、しばらく休息してから再挑戦。学生たちに遅れること約2時間、登頂に成功しました。体力、気力ともにへとへとでしたが、暗闇の登山道で仰いだ、降るような満天の星空、澄み渡った月光、眼下の雲海を赤く染めつつ火の玉のように昇る太陽(写真)、御来光を拝んだだけでも苦労して登った甲斐は多いにありました。
学生たちもそれぞれに頂上をきわめた満足感で輝いていました。ただし、今の私にはもう一度富士山に登る気力はありません。


(ゼミ担当教員 吉野敏行)
次回は【教育心理学ゼミ】です。


