バックナンバー:2011年03月
【水環境化学ゼミ】兵(つわもの)どもが・・・
こんにちは、ゼミブログ担当学生のT.A.です。いやはや、季節の過ぎ去るのは早いもので、また今年も桜の季節がやってまいりました。私たちも4年間の学生生活を終え、とうとう卒業いたします。長いようで短かったこの4年間を思い出しながら桜を見上げれば、スギ花粉で鼻がむずむずと。。。私がゼミブログを書かせていただくのも、これで最後となりました。今回は、卒業前の最後の難関、『口頭諮問』についてお話したいと思います。
『口頭諮問』。それはいわゆる、卒業論文の発表会のようなものです。自らの研究成果を先生方へ向けてプレゼンテーションするという、大学4年間の学習のうえで最大の難所であり、最高の挑戦の場でもある学部生の檜舞台です。本ゼミでは先生方の他に、調査に協力していただいた外部の方や後輩を招いて、スライドをスクリーンに映して発表するという、他のゼミでは行わない形式で、本格的に口頭発表を行なっています。そのため相応のクオリティーが求められ、緊張感も普通の口頭諮問とは一味違います。
では皆の発表の様子を、研究の概要を交えて紹介していきましょう。緊張した顔をとくとご覧あれ。
トップバッターの研究テーマは『ダム湖水質の季節変化』。
河川を流れる水は、通常その場に長く留まることは無く、常に流動しています。ダム湖は、河川の上流部に設置されたダムによってせき止められた水が、滞留して湖となったものをいいます。ダムによってせき止められた水は長時間滞留することになります。滞留した水は、通常の河川水に比べて攪拌されにくく、また長時間日光にさらされることになるため、水中の生物活動に大きく影響するものと考えられます。そうして影響を受けた水が河川へ流れ込むことによって、どのような影響を及ぼすかを考察するために、滞留や気温・水温による水質に対する影響について研究を行ないました。

発表者のKさん。ダム湖の水深や気温によって、成分濃度の挙動に違いが見られました。さらに、それらの挙動の特徴ごとにグループ分けを行なうことにも成功しました。
トップバッターだけあって、緊張もひとしおです。しかし、プレッシャーに負けず、素晴らしいスタートダッシュを切ってくれました。
2番手は『河川水質に対する地質の影響』。
地面に降った雨は土にしみこみ、土の下にある岩盤に到達すると地下水となります。この地下水が低い場所に集まって、流出したものが河川です。この過程において、岩盤から様々なものが溶け出すことによって、それが河川の水質を決定する1つの要因となっています。岩盤には花崗岩や砂岩、泥岩など多様な種類があり、多様な地質形成に寄与しています。それらの岩盤の種類ごとに地点を設定し、そこを流れている河川の水質に違いが見られるのかを研究しました。
その結果、地質の違いによって水質に違いがあったため、さらに複数の地質から流れてきた水の水質を予測することも試みました。例えば、Aという地質とBという地質から流れてきた水の水質は、A+Bの水質になるのではないか、という予測を立てました。

発表者のYさん。複数地質における水質の予測までをも見事に成功させ、大きな成果を残しました。誰よりも多く調査に出かけ、沢山の試料から多くのデータを得てきたゆえの、素晴らしい努力の結果です。
3番手は『北海道大学和歌山研究林内の渓流水質』。
渓流水質の変動要因は、気温の影響、標高の影響、降水量の影響、降水の水質の影響、地質の影響、排水などの人為的な影響、などが挙げられます。北海道大学和歌山研究林は、山の奥地にあるため、排水などの人為的な影響を変動要因から除けます。また、この研究林内の地質が一定であるため、地質の違いによる変動も除けます。降水の水質は研究林の面積がさほど広くないため、降水の水質による差異も除けるものとします。これらによって和歌山研究林は、渓流水質に対する気温の影響と標高の影響、降水量の影響を評価できる環境として優れています。また、研究林内における渓流の最終合流地点に基準地点を置き、上流部の水質予測を行ないました。

発表者のIさん。渓流水質の予測は大成功でした。野外調査の試料としては、本当に驚くほどキレイに予測に当てはまりました。これほどにバシッと結果が出ると気持ちいいですね。
さて、残り3人です。この3人は、本研究室で2004年から継続的な調査を行っている大篠原試験地についての研究です。この試験地は滋賀県野洲市の大篠原にあり、琵琶湖の水源である日野川の源流部にあたります。スギとヒノキの人工林地で、集水域内に降水等の採取器や三角堰などを設けて、水量や水質を調査しています。
4番手は『大篠原森林流域の土壌水質』。
森林において土壌の果たす役割として、水質良化や水源涵養の機能が挙げられます。大篠原試験地の調査でも、土壌へ流入する水と流出する水では、水質に違いがあることが明らかになっています。しかしこれまで、土壌内の水質の変動要因が複雑であることなどの理由から、土壌内での水質の変化はブラックボックスとして扱ってきました。土壌内の水、すなわち土壌水を土壌の深さごとに採取・測定し、森林土壌が森林の渓流水質に与える影響を研究しました。
発表者は本稿著者のT.A.です。土壌の深さによって、水に溶けている成分ごと、濃度の変化に違いあることが分かりました。
う~ん、まだまだ研究の余地がありますねぇ。。。
5番手は『森林伐採が渓流水質に及ぼす影響』。
我が国では、戦後を中心として多くの人工林が造成されました。現在、それらのスギやヒノキが高齢化し、その資源を利用する段階になってきました。しかし、無計画な伐採を行なってしまっては、健全な森林を育成することはできないと考えられます。
大篠原試験地では、2004年から現在までの調査期間内に、試験地内で伐採が行なわれました。そこで、伐採前後の渓流水の水質及び水量の変化といった伐採の影響について研究を行ないました。
発表者はG君。前年度の先輩方の結果も踏まえて、伐採により渓流水の水量や成分濃度に変化があることを明らかにしました。大篠原チームの頼れるリーダー、G君。彼の残した功績は、今後もゼミ内で重宝されることでしょう。
最後の6番手は『渓流水中の懸濁物質の挙動』。
水の水質を表す成分には、水に「溶けていないもの」と「溶けているもの」があります。フィルターを使って水をろ過した際、フィルターの上に残っているもの(溶けていないもの)を懸濁物質、通過したもの(溶けているもの)を溶存物質と定義します。
森林流域においては、溶存物質の研究は広く行なわれていますが、懸濁物質の研究はあまり行なわれていません。しかし、物質の挙動を追うには、物質の全てを扱う必要があるため、本研究室では懸濁物質の挙動にも注目してきました。この研究では、大篠原試験地において渓流水中の懸濁物質濃度の挙動についての研究を行ないました。
発表者のNさん。懸濁物質を扱っていたのが研究室で彼女だけだったため、1人でいろいろな機械を管理していました。彼女の測定した試料数は計り知れません。「見よ!この試料数!」。その上、懸濁物質の測定には前処理に多くの操作が必要となります。凄まじい努力と時間を費やしています。スゴイ。
さて、これで口頭諮問の全内容の紹介が終わりました。ダイジェスト版でお送りしましたが、研究の面白さ、奥深さ、(ツラさ)が少しでも伝われば幸いです。
春は出会いと別れの季節。新しい門出を祝い、笑って卒業できるのは、お世話になった先生や先輩方の支えと、共に学んだ仲間たちの協力があったからこそです。この場を借りて感謝の言葉を送ります。本当にありがとうございました。
これにて、本年度のゼミブログは終了です。来年度は後輩のM君にバトンを渡し、このゼミブログは続いていきます。これまで読んで下さった方、誠にありがとうございました。来年度も我がゼミをよろしくお願いします。それでは。
(ゼミ生4年 T.A.)
次回は【企業会計論ゼミ】です。
【文学の現在ゼミ】文学と社会の不思議な関係
今、文学というと頭に浮かぶものは「小説」「詩」などの紙に印刷された文字情報を思い浮かべる人が多いと思います。しかし、もともと文学というものは今とは違ったスタイルを持っていました。
17世紀フランスの文学状況を見てみましょう。
一番盛んだったものは「演劇」です。その理由はなぜでしょうか。一部の教養のある人たちを除いて、文字を読める人が多くはありませんでした。また、印刷して本を作るとしても、その当時本は高価なもので、普通の人が簡単に購入できるものではありませんでした。そのような時代にもっとも手軽に楽しめる娯楽といえば「演劇」です。17世紀中ごろのパリは現在のパリよりはるかに小さな規模の街でした。今はパリの中心にあるルーブル美術館が西のはずれにあたり、バスティーユ広場が東のはずれという小さな都市に常設の劇場が4つもあり、観客で賑わっていました。
「小説」が読者を獲得するようになったのは19世紀になってからです。その理由は二つあります。
第一に、教育制度の変化です。多くの人が学校で教育を受け、文字を学びました。その結果、本を読める人の数が増えてきました。演劇は、劇場に足を運ばなければ楽しめませんが、「小説」は自分の家で読むことができます。
そして、第二の理由として、印刷術の変化があります。グーテンベルグの時代から印刷術がヨーロッパに導入され、本が印刷されるようになりましたが、この技術は大量印刷には不向きです。
高速印刷が可能となるのは、動力に蒸気機関が使われるようになる19世紀からです。その後電気にとってかわられますが、19世紀の社会の変化は、蒸気機関が社会のあちらこちらで使われることと大きな関連があります。大量に印刷することが可能となり、情報が「新聞」という紙を経て伝えられるようになります。そして新聞を定期的に購読させるため、新聞発行人は読者をひきつける方法を「連載小説」の形式に見出したのです。
ジュール・ヴェルヌの『80日間世界一周』という本は、「新聞小説」とはいえませんが、蒸気機関をフルに利用した小説です。そして、蒸気機関を利用した交通機関には「時計」が不可欠なものとなってきます。『80日間世界一周』という小説は近代社会が何によって成立しているのかを知らせてくれるという点からもおもしろい小説です。
今、「文学」というと浮世離れした印象すらありますが、実は社会の変化ときわめて密接な関係にあるのです。21世紀の今、「文学」はどのように変化していくのでしょうか。

今は美術館となっている旧オルセー駅
19世紀消費社会のシンボル、デパートの内部
(ゼミ担当教員 日比野雅彦)
次回は【住環境デザイン論ゼミ】です。
2011年03月24日(木) | 歴史・言語文化コース | 固定リンク
【比較日本文化論ゼミ】ゼミ担当教員から
関東あたりから西の平地では、そろそろ木々の芽吹きも始まろうとする頃、まだ雪の季節の終わらない東北地方の沖合に激震が走り、多くの地域が大津波に襲われました。かろうじて津波から逃れて高台にたどり着くことのできた人々も、自分の家や町が、その中にまだいたに違いない住民もろとも津波にのみこまれるのを、なすすべもなくただ眺めるしかありませんでした。映像からだけでも、その方々の痛切な無念さ悲しさが伝わって来て、とても他人事(ひとごと)とは思えません。
地球上で自然災害が起こるのは、日本に限らないのはいうまでもないことですが、所謂近代化を成し遂げた国々の中では、日本は、襲われる自然災害の頻度と規模において突出しているといえます。記録に残っているだけでも、近代以前から、つまり現代につながるような工業力産業力をもつずっと以前から、日本は何度も大規模な地震や津波に襲われたことが判っています。台風や大洪水もあります。私達の祖先は、現代のような機械が何もない時代から、その度に、何年かかろうとも一から立て直し、日本という国を私達子孫に渡し伝えてくれました。先人の労苦と日本の歴史に改めて思いが至ります。
被災地では、寒さの中、物資もまだ十分に届けられず、甚だ厳しい状況下にありながらも、人々は譲り合って助け合いつつ、辛抱強く、秩序を保って避難所生活を送っています。日本ではこういう場合特に珍しいわけでもないこのようなあり方を、海外のマスメディアは、日本人もしくは日本文化の美しい特質として報道しています。自衛隊や警察、消防などは、職務の遂行のために、身命を賭(と)してくれています。
更に、現代のハイテクノロジーなど物の数ではなかった自然の力を目の当たりにして、人間と自然との関わり方について、ひいては現代を成り立たしめている文明のあり方について、改めて考えざるをえない出来事でもあります。
寒い地域ほど、春の来るのが待たれます。落葉樹の中で最も芽吹きの早い木の一つ、クロモジの写真を掲げておきます。


(ゼミ担当教員 吉田喜久子)
次回は【文学の現在ゼミ】です。
2011年03月22日(火) | 歴史・言語文化コース | 固定リンク
【基礎心理学ゼミ】 動物にココロはあるのか?
あなたの周りにいる動物には心がありますか?あるとしたら,それは人間の心を同じものでしょうか?
そんな疑問からスタートするのが,4月から講義する「空間認知の比較心理学」という授業です。この授業では,空間認知という心のはたらき(場所を覚える,空間をイメージする)ついて心理学や動物行動学の観点から考えていきます。
この授業を始めるにあたり,受講生の皆さんに動物の心や,おもしろい生得的行動について関心をもってもらうために,私のホームページに,動物園や水族館で収録してきたビデオを掲載しました。是非ご覧ください。
人間の心について考えるのが心理学の大きな目的ですが,人間以外の動物と“比較”することによって,これまで見えなかった人間の特徴がうっすら見えてくるかもしれません。

(ゼミ担当教員 芳賀康朗)
次回は【地域経済論ゼミ】です。
【地域経済論ゼミ】卒業を前にして~教育実習の思い出
今回は一年の締めくくりのブログでもあるので、最も印象に残った教育実習について書きます。
11月の中頃から2週間、出身高校で教育実習を行いました。実習当初は、緊張と不安の連続でしたが、徐々にクラスの生徒との距離が縮まっていったように思います。担当したクラスは明るい雰囲気で授業中に騒がしくなる事が多く、先生方も少し手を焼いているようにも見えました。その反面、何かに集中したりする時には、一致団結したり、お互いに協力する場面も見られ、メリハリのあるクラスではないかと思うようになり、俄然、やる気がでました。
私は、「社会科:公民分野ー現代社会」を担当していたのですが、教材研究、授業案作り、板書計画、授業のデモストレーションなどなど、大学生活のどんな取り組みより、時間をかけて全力投球した~と自分でもがんばった実感があります。夜遅くまで残務整理し、帰りの交通手段がなくなり、家族に車で迎えに来てもらったことも数日ありました。
私の教師の理想像は「授業内容を生徒に分かりやすく説明できる人物」。実習中は、そのイメージを描いて、一生懸命に努力しました。最終日の研究授業では、何とかペースを乱すことなくやり終えることができ、自分でも、「一皮むけた」のではないかと思っています。
実習をふりかえると、厳しいことや辛いこともありましたが、周りの先生方の優しい配慮や心遣いに助けられ、充実した日々でした。この経験はずっと今後の「糧」になるのではないかと思います。最後に、大学4年間をふりかえると、高校時代と比較にならないくらい様々な体験ができました。~卒業論文、趣味、アルバイト、サークル、ゼミ活動、先生や友人との交流、資格試験の勉強、一人暮らし~まだまだあります。どれもこれも刺激を与えてくれる貴重な経験ばかりでした。
これを読んでくれている君たちへ。
大学は様々な経験をつめる絶好の機会です。たとえ、今は芽が出ていなくても、今後芽が出る可能性はいくらでもあります。「これはできない、やらない」ではなく「やってみよう」!「視点を変えれば見方は変わる。見方は経験によって変わっていく。」~これが、私が大学4年間で学んだことです。
この気持ちをもって、これからの新たな道を歩いていきます。
(ゼミ生4年 Y.N)
次回は【比較日本文化論ゼミ】です。
【環境保全論(生物多様性論)】2010年11月~2011年3月の調査から
溜池の土手に咲くリンドウ.晩秋の草原環境を象徴する植物だ.ここでは,一緒に咲くセンブリの白い花も美しかった.ネザサが疎らに生育する粘土質の劣悪な環境が,こうした草地性植物の競演に一役買っているのだろう.
(Nov. 20, 2011,和泉市信太山で撮影)

オランダ植民地時代にスタートした熱帯生物多様性研究の拠点,ボゴール植物標本館.数年前にボゴールからチビノンへの全面移転が完了した.国家戦略としての生物多様性研究は時代を超えて脈々と継承されている.
(Feb. 23, 2011,インドネシア共和国西ジャワ州チビノンで撮影)
ボゴール植物標本館の収蔵庫.200万点の植物標本に囲まれ,久々に至福の時間を過ごした.しかし,20℃の空調のため,体を冷やして翌日の体調はさんざんだった.人間よりも標本の保管条件が優先されるのは,世界中の博物館施設に共通する.
(Feb. 19, 2011,ボゴール植物標本館で撮影)
ゲデ山の熱帯山地林の景観.標高1300m付近から山頂(約3000m)を臨む.
(Feb. 21, 2011,インドネシア共和国西ジャワ州で撮影)
南半球を特徴づける植物,Gunnera.熱帯調査でぜひ見たいと思ったあこがれの植物の一つ.茎中にシアノバクテリアが共生することが知られている(光合成はしていないらしい).
(Feb. 21, 2011,ゲデ山中腹の滝にて撮影)
チボダス植物園のゲストハウス.瀟洒な洋風建築はオランダの流れをくむのだろう.
(Feb. 21, 2011,インドネシア共和国西ジャワ州ゲデ山麓チボダスで撮影)
西ジャワ州の茶畑.標高1000m付近の山の斜面は見渡す限りが茶畑になっている.日本の茶畑が箱庭にみえてしまうほどの大規模プランテーションだ.日本では緑茶に供されるvar. sinensisが栽培されるが,ここではジャワティーの原料となるvar. assamicaが栽培される.
(Feb. 22, 2011,チビノンからゲデ山に向かう車中から撮影)
干潟が出現した川内川.初春の調査では,日ごとに春めく景色変化も楽しみの一つ.水温む季節を実感.
(March 5, 2011,薩摩川内市にて撮影)
(ゼミ担当教員 藤井伸二)
次回は【地域経済論ゼミ】です。
【身体と演劇論ゼミ】~達成感~
みなさま、こんにちは。「演劇と表現論」担当の森順子です。陽ざしの明るさが感じられる頃になりました。お元気でいらっしゃいますか。
「演劇と表現論」プロゼミのみんなにとって今年の1月19日は演劇の発表会でした。三グループがそれぞれ三ヶ月間、懸命に取り組んだ劇を観客の前で発表するのです。しかし、一グループにアクシデントが発生しました。五人中二人がインフルエンザによるドクターストップで急に参加できなくなったのです。事前連絡を前日に受けたとき、私はそのグループがどのような発表をするのだろうと想いました。前の二グループの大熱演の後がその最後のグループです。
三人による話し合いの結果は、即興で演劇を行おうというものでした。登場人物と場所の設定は観客のみなさんからその場で募る。たくさん挙がった中、観客のみなさんに多数決で決めていただく。後は三人が即興でセリフも動作も自らが作り出し一つの喜劇を生み出していこうとしたのです。
実際には大成功を収めました。観客はセリフの一つ一つ、動作の一つ一つにお腹を抱えて大笑いし、大変な盛り上がりをみせました。まるで役者と観客が一体となってその喜劇を作り上げているかのようでした。終わってからはひときわ大きな拍手が寄せられました。
友人たちの演劇発表を観にきた観客の中には「こんなことができるなんて目からうろこでした」と印象を述べた学生さんたちもいました。その日、プロゼミのみんなの顔は全力を出し切った達成感で輝いていました。日々、こうして懸命に取り組む姿勢が学生さんひとりひとりのこれからの人生に大きな力になるのだと思います。もちろん、無念にも当日参加できなかった二人には安心してもらえるよう、すぐさま結果報告がなされました。
みなさまもどうぞ毎日をお元気でお過ごしくださいね。
(ゼミ担当教員 森 順子)
次回は【日本語教育ゼミ】です。
2011年03月03日(木) | 歴史・言語文化コース | 固定リンク


