ゼミリレーブログ | 人間環境大学

バックナンバー:2011年06月

【比較日本文化論ゼミ】日本文化についての?(12)

森や林では、木々が鬱蒼(うっそう)と葉を茂らせています。今の時期にかぎらず、私達が森林で心地よく感じるのは何故でしょうか。この問題について、音の観点からなされた注目すべき研究をご紹介しましょう。

森林のみならず、出雲平野や砺波地方などに今もある屋敷林の中では、私達の耳に聴こえる音域をはるかに超える高周波の音が出ているのだそうです。そういう里の音の主力は、木々のざわめきや小川のせせらぎ、虫の音や鳥の鳴き声など、人間以外の生命体の発する音です。その音は複雑な多様性に満ち満ちており、一日や季節の時の流れとともに、連続的にゆっくりと移り変わっていきます。森林の中ほどの高周波音のない街の音環境は、それと正反対で、車の通行音など人工物や人間の発する音が主体であり、非連続的に激しく変化します。

この里の音と街の音の違いは、LPとCDの違いであり、また尺八などの邦楽器とフルートやピアノなどの洋楽器の違いでもあり、これまではとかくプリミティブと捉えられてきた前者が、後者にはない多様性と豊かさをもっていることが判ったのだそうです。そして、このことは、尺八のような音を育て上げて来た日本文化と、フルートやピアノのような文化を築き上げてきた西洋文明という根本的な問題に関わっているのです。

興味がおありの方は、大橋力氏の『音と文明』を読んでみてください。


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夏つばき

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山あじさい





(ゼミ担当教員 吉田喜久子)



次回は【文学の現在ゼミ】です。


【基礎心理学ゼミ】卒業研究が本格化

ゼミの4年生はいよいよ卒業研究に本格的に取り組む時期になってきました。7月初旬までにまずはタイトルを決めなくてはなりません。基礎心ゼミの4名はすでに予備研究を昨年度行っているので,ここまではスムーズにすすみます(すすむはずです)。

大変なのはこの後です。実験装置を作成したり,実験プログラムを組んだりと,やるべき作業が山積みです。就職活動も並行して行わなくてはならないので,大学4年間のなかで最も忙しい時期になってきます。

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写真は先週のゼミの風景です。4年生の卒論計画の発表に引き続き,みんなで改善点を指摘しています。1月には素晴らしい研究論文が提出されることを期待しています。

最後におまけをひとつ。下の写真の中に何か隠れています。見つけ出せるでしょうか。答えは7月3日のオープンキャンパスでお伝えします。ぜひお越しください。

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(ゼミ担当教員 芳賀康朗)



次回は【比較日本文化論ゼミ】です。

【地域経済論ゼミ】就職活動を終えて

就職活動を終えました!希望通りの会社に決まり嬉しいやらホットするやらです。後輩へのエールをこめて、私の「就活」をふりかえってみます。

就職活動にあたって、私が重視した点は次の2点です。

(1)地元で就職したい。
(地域経済学を学んでから、地域に根差し、地域に貢献できる企業で働きたいと考えるようになりました。)

(2)中小規模の企業でがんばりたい。(社員一人ひとりの存在感が発揮しやすい~会社の発展と自分の努力がつながっていると実感し易いような気がしているのですが。)

こうした観点は、大学時代に打ち込んだアルバイト、インターンシップや就活トレーニング合宿に参加したことなどで得たように思います。これらは、私にとっては就活においてとても役に立つ経験でした。苦労したこともなつかしいです(笑)

就職活動は、主に地元の企業展にしぼりましたが、スタート時点では特に志望する業界もなく、様々な業種の企業ブースを周りました。

でも、知らないことばかりで新鮮でしたし、実際に企業説明会に赴きその企業の詳しい状況を知るにつれて、仕事が目に見える形として残る社会資本(土木・建築物)関係の仕事にたずさわりたいと考えるようになりました。私に関していえば、就職活動の中でこそ、仕事に対するイメージは育つのではないか~と思います。(まだ、志望する業界がぼんやりしている方は、焦らないで、まずは様々な業種の企業ブースを回ったり、企業説明会に参加されると良いのではないかと思います。)

さて、志望業種が固まり、私は地元に本社のあるコンクリート二次製品を製造・販売する会社と出会いました。企業展、企業説明会と、そのたびにとても親切に接していただきました。不安な点も相談したり、面接では、第一志望じゃなくても『場慣れする』という意味でも多くの企業にエントリーして面接を受けるといい、というアドバイスには感激しました。私は元気づけられ、会社への信頼感が深まり、できるだけ接点を持つように心がけました。そして、ありがたい事に、最終的に内定をいただきました。

最後に。一人で就活を行っていると色々と悩んだり、足踏みしてしまうことも多いと思います。そんなときは、友達と励まし合い、情報交換をしたり、就職支援課の方や教授に相談することをお勧めします。『また頑張ろう!』という気持ちがわいてくるはずです。自分をしっかり見つめ直し、積極的に行動することで相性の良い企業と巡り会えると確信しています。

どうか後輩の皆さん、頑張ってください。





(ゼミ生4年 Y.N)



次回は【基礎心理学ゼミ】です。


【環境保全論(生物多様性論)ゼミ】2011年3~5月の調査から

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人家脇の竹林内にぽっかりと湿地が残っていて,そこにザゼンソウの大群落がある.あまりにも身近そうな場所で,びっくりしてしまう.地元の人々の手によって大切に守られているとのことだ.
(近江今津,March 26, 2011)


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絶滅危惧植物のハギクソウ.小さな植物だが,黄緑色の苞葉が美しくて意外に存在感がある.
(伊良湖岬,April 7, 2011)


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ドウダンツツジの大群落.清楚な花が印象的.庭園では必ずと言っていいほど植栽される植物だが,自生は蛇紋岩地にほぼ限られる.心ない盗掘を助長しないために地名は伏せておく.
(April 22, 2011)


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海岸性照葉樹林に刻まれた縞模様.離島の海岸に吹く強い風がこのような独特の景観を創りあげるのだろう.
(徳島県伊島,April 24, 2011)


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まぶしいほどの白さが湖岸に映えるハマダイコン.4月中旬のタチスズシロソウや5月下旬のハマヒルガオとともに琵琶湖を彩る海岸植物の一つでもある.
(近江今津の琵琶湖岸,May 2, 2011)


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セイタカタンポポがこれほどまでに巨大だとは・・・タンポポの世界も奥が深い.過去の調査で何度も通り過ぎた場所だが,今まで気づかなかったことにショックを受ける.「心あらざれば・・・」を痛感.
(余呉川,May 2, 2011)


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陽光地で純白の花を咲かせるイチリンソウ.春の里山にとてもよく似合う.
(高時川上流,May 2, 2011)






(ゼミ担当教員 藤井伸二)



次回は【地域経済論ゼミ】です。

【演劇と身体論ゼミ】演じる喜び 

みなさま、お元気でいらっしゃいますか。「演劇と身体論」を担当している森順子です。

今日は、プロゼミで現在13人が懸命に取り組んでいる演劇についてお伝えしましょう。7月の終盤に行われる演劇発表に向けてひとりひとりが頑張っています。全体では大きな芝居を一つ、その後は少人数の三つのグループに分かれて、それぞれ小規模な芝居を演じます。全員で演じるのはシェイクスピアの『マクベス』です。3グループは長野県の民話、昔話や自らが創作した脚本から、それぞれが独自に編み出した劇を三つ演じます。

一昨日は『マクベス』の第5幕を練習した後、3グループが前に出て演じました。前での練習が初めてのグループもあり、他の人たちは観客となり、見入ります。喜劇を演じる人たちがあまりに役になりきっていて、その面白さに観客は笑い転げました。何と楽しい時間でしょう。俳優も観客も一体となった充実感が満ち溢れています。
こうした努力の結果味わえるのは達成感です。みんなで演じる喜びを経て、確かな自信と今生きている喜びが生まれてきます。

みなさまの日々もお幸せでありますようにとこころより願っております。どうぞ毎日をお元気でお過ごしくださいね。





(ゼミ担当教員 森 順子)



次回は【日本語教育ゼミ】です

【宗教と倫理ゼミ】オサマ・ビン・ラディン暗殺とアメリカのイスラエル政策

先ごろ、アメリカのオバマ大統領は、イスラエルに対して中東和平の前提として、1967年当時の国境線までの撤退が必要であると発表した。中東問題にただでさえ関心の薄い日本に、東日本大震災が起こったため、内政への人々の気持ちが集中しているように思う。報道でもほとんど触れられては居ない。不思議なのは、このオバマ大統領の対イスラエルへの発表がなされたのが、オサマ・ビン・ラディンが暗殺されて間もなくであったということである。

中東に留学していたことのある者なら、アメリカへの現地の人々の感情は良く分かる。これは対アラブへの反感の緩和を狙いとしているのではないかというのが私の見方である。例の9・11事件発生の数ヶ月前に行われた国際会議でアメリカは公然とイスラエルの立場を肯定したことがあった。何かひょっとしてアラブ人の心に怒りの炎を点じたのではと、当時不思議にも感じた。数ヵ月後9・11事件は発生した。

だとすると、今回のアメリカの対イスラエルの発表は、いくばくかの緩和状態を生み出すかもしれない。ただ、実はもっと裏があって、イスラエルとの間での申し合わせなどがないともいえない。国際情勢をめぐっての宗教感情などを伴った動きは、複雑な背景を基礎にして動いているように思われる。





(ゼミ担当教員 伊藤利行)



次回は【演劇と身体論ゼミ】です。

【人間関係論ゼミ】「書けないとき」は・・・

今日は梅雨入り直後の土曜日です。毎回、どうやって学びの雰囲気を伝えようかと考えながら、そのときに心に浮かんできたことを書いています。こうしてPCに向かったのはいいのですが、こんな雨降りの日には、なかなか皆さんにお伝えするような話題が浮かんできませんね。


さて、つい自分の遅筆を天候のせいにしてしまいましたが、これも昨日の人間関係論の講義で扱った「原因帰属」のトピックに関係がありそうです。


行動の原因を推測することを「原因帰属」といいます。人は行動の原因を推測するときに、どのようなやり方で推測するのでしょう。


「(自分が)中間テストで良い成績をとった」などの成功した体験は、能力や努力などの内的な原因(自分の中にあるような原因という意味です)のせいだと考えやすく、「運転免許の試験に落ちてしまった」などの失敗した経験は、課題の難しさや運などの外的な原因(自分の外側にある環境などの原因のことです)のせいだと考えやすいと言われています。


先ほどは「スムーズに書けない」ことを「天候のせい」などと外的な原因に帰属してしまいました。


個人差もありますし、また、人がいつも失敗を外的原因に帰属しているわけではないのですが、こうして人は自己評価を過度に低下させることなく過ごしているのですね。詳しくは授業で・・・。






(ゼミ担当教員 三後美紀)



次回は【宗教と倫理ゼミ】です。

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