ゼミリレーブログ | 人間環境大学

【企業会計論ゼミ】会計学を学んで目指せるスペシャリスト

今回は、以前に紹介した公認会計士のゼミ卒業生に引き続き、人間環境大学大学院・財務会計専攻で研究中のKさんに国税専門官について紹介していただきます。Kさんは、国税専門官として働いた後、現在は税理士試験の勉強と財務会計関連の修士論文の作成に取り組んでおり、昨年すでに税理士試験の科目合格を果たしています。
会計学を学んで目指せるスペシャリストとしての職業について語ってもらいましょう。(ゼミ担当教員:磯貝明)


私は、他の大学を卒業してから国税専門官採用試験に合格し、愛知県内の税務署に数年間勤めてきました。しかし、安定した職業に就きながらも自分の人生に疑問を感じ、国家公務員の休職制度ができたのを機に人間環境大学に編入学しました。そして、現在は税務署を退職して、大学院で税理士試験の勉強と修士論文の作成に取り組んでいます。本学には国税専門官を目指している学生さんもいると聞きますので、今回は公務員試験への心構えと税務署の仕事について話そうと思います。

国税専門官採用試験に限らず公務員試験に合格するためには、幅広い知識が必要となります。そのためには、まず日々の生活を試験合格へ向けて改善することが大事です。具体的には、大学の授業に出席したり試験のための問題集を解いたりするのはもちろんですが、勉強ばかりしていても疲れるので、やはり楽しみながら知識を頭に入れるのが一番です。私の場合、新聞をよく読んだりテレビの教養番組を視たり、図書館や博物館へ行くのを趣味にしていました。このように、自分の周りから得られるあらゆる情報に心を開いておくようにするのが、合格への第一歩です。

さらに、国税専門官を目指す人は、在学中に日商の簿記二級を取得することをお薦めします。国税専門官採用試験には、簿記の問題が数多く出題されます。簿記を理解していれば、理解していない受験生に対して圧倒的に優位に立つことができます。そして、採用されてからも必ず簿記二級を取得していることが要求されますので、学生の間に合格していれば、仕事をしながら勉強しなければならない負担も減ります。

国税専門官として採用が決まれば、税務大学校での三か月の研修を修了した後に、各地の税務署に配属されて実務に従事することになります。税務署の仕事は、大きくは内部事務と外部事務に分けることができます。内部事務は、主に納税者から提出された申告書を整理したり、納付された税金を管理したりする仕事です。納税者からの電話による問い合わせに答えたり来客の相談に応じたりしながら、期限の決められた仕事を処理していかなければならないので、事務の迅速性と正確性が要求されます。

国税専門官は税務署に配属されたら、すぐに外部事務に従事することが多いです。外部事務は、主に納税者の申告の内容を確認するための調査をしたり、滞納者から税金を徴収したりする仕事です。税務調査は、納税者の自宅を訪問して帳簿を検討したり、時には金庫の中を確認したりします。そこで申告の内容に間違いが発見されたら、修正申告を提出させます。嫌がる納税者を粘り強く説得して、調査に応じさせたり税金を納めさせたりしなければならないので、強い精神力と高い会話能力が要求されます。

調査先では想定外のことがよく起こるので、どんな事態になっても臨機応変に対応できるように、様々な経験を積んでおくことが大切です。それには、学生時代からいろいろなことに興味をもち、幅の広い人間になっておく必要があります。税務署の仕事は大変ですが、正義を実現できるという点ではやりがいがあります。たとえ相手が誰であろうが不正は許せないという人には、お薦めできる職場です。巨悪を眠らせないために、強い信念をもった人が一人でも多く国税専門官として活躍することを望みます。


(財務会計専攻 大学院生 N.K)






次回は【臨床心理学ゼミ】です。


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